この記事は、個人事業主の方向けの税務調査に関するQ&Aです。
難しい専門用語なし!毎回、1問1答形式なのでさくっと読めます。
動画でも解説していますので、ぜひご覧ください。

家族に確定申告書を作成してもらっているのですが、
税務調査の際、家族に同席してもらうことはできますか?

調査官に許可をとったうえで、同席頂くことは可能ですが、
ご家族が、ご本人に代わって調査官に主張・交渉することは原則できません。
必ずご自身で申告内容を把握してから、税務調査を受けましょう。
個人事業主の方の場合、
本業が忙しい・確定申告がわからない・費用を抑えたい等の理由から、
帳簿作成や確定申告書の作成を、
税理士ではなく、ご家族にお願いしている方は多い印象です。
この場合、おひとりで税務調査の対応をするのは心もとないため、
ご家族に同席してもらいたいという方もいらっしゃいますよね。
本来、確定申告書の作成や税務相談は、
本人または税理士しかできない決まりになっているため、
ご家族や税理士資格のない第三者に任せることは、税理士法違反とされています。
(ニセ税理士行為と呼ばれています)
とはいえ実際の税務調査の現場で、
ご家族が法律違反まで問われるようなことは、ほぼないかと思いますので、
事前に調査官へ、
「確定申告書の帳簿作成は家族に任せているので、家族も同席していいですか?」
と確認して頂ければ、同席を認められるケースは多いです。
ただし税務調査において、例えば調査官と意見が食い違った場合、
主張や反論ができるのは、ご本人か、立ち会い依頼を受けた税理士のみとされています。
つまり、調査官から聞かれたことに対してのみ、ご家族が答える分には構いませんが、
それ以上踏み込んだ発言をすることは、認められていません。
税務調査中の対応を、ご家族に丸投げすることはできませんので、
調査の連絡があったら、必ずご自身でも事前に申告内容を把握したうえで、
税務調査に臨むようにしてください。
もし、ご家族の申告内容に不安がある方や、当日乗り切れるか心配という場合は、
当事務所でも税務調査の立ち会いを承っていますので、ぜひご相談くださいね。