この記事は、個人事業主の方向けの税務調査に関するQ&Aです。
難しい専門用語なし!毎回、1問1答形式なのでさくっと読めます。
個人事業主さん
今まで無申告なのですが、税務調査の連絡が来てしまいました。
調査は何年分になりますか?どう対応していけばよいのでしょうか?
神澤
通常3年ですが、無申告の場合は5年になります。
早急に資料を集めて、可能であればすぐに申告しましょう。
一般的な税務調査では3年分であることが多いのですが、
無申告の場合、最初から5年分の調査をしたいと伝えられます。
そのため、まずは税務調査前に5年分の資料を準備しておきましょう。
無申告の場合、本来納めるべき税金に加えて、
➀無申告加算税
②延滞税
というペナルティがかかります。
➀の無申告加算税は、以下の表からもわかる通り、
早く申告しておけば、負担が軽くなる仕組みになっています。
納めるべき税金⇒ | 50万以下 | 50万超の部分 | 300万超の部分(R5年分~) |
連絡を受ける前に申告 | 5% | – | – |
調査当日までに申告 | 10% | 15% | 20% |
調査後に申告 | 15% | 20% | 30% |
そのため、売上・経費の資料がある程度残っていて、
確定申告できる状態にあるなら、税務調査当日までに申告したほうが良いです。
とはいえ、今まで無申告で来てしまった方の場合、
申告の仕方がわからない、時間がとれないという事情もあるかと思います。
そのような場合は、ぜひ税理士にご依頼下さい。
事前の申告対応だけでなく、
当日の調査もスムーズに終わる可能性が高くなります。
時間や安心を買うと思って、
あまり一人で抱え込みすぎないようにしましょう。