この記事は、個人事業主の方向けの税務調査に関するQ&Aです。
難しい専門用語なし!毎回、1問1答形式なのでさくっと読めます。
個人事業主さん
所得が少ない・赤字の個人事業主には、税務調査が来ないという噂を聞きました。
これって本当なのでしょうか?
神澤
税務調査が来る確率は低くなる傾向にありますが、
所得が少ない・赤字でも税務調査は来ます。
個人事業主・法人問わず、所得が少ない・赤字の場合でも税務調査は来ます。
ただし、開業初年度や業績悪化など、仕方のない理由によるものであれば、
決算書の数字にもおかしな点は生じないため、
調査対象にはされにくいでしょう。
一方、売上に対する経費が多く、毎年のように僅かな所得・赤字になっている場合、
売上を少なく申告しているか、プライベートな経費が混ざっている可能性が高いため、
調査対象になりやすいと言えます。
そもそも個人事業主で他の収入源も何もない場合、
通常は、事業の所得=本人の年収となります。
毎年のように事業の所得が僅かであったり、赤字になっているということは、
生活費がほぼ稼げていないということですから、
この人どうやって生活しているの?と疑問に思いますよね。
法人と異なり個人事業主は、その人の生活実態そのものが申告書に反映されます。
不自然な点があればすぐにわかりますので、注意しましょう。