儲かっていることを喜べない人たち
皆さん、利益がしっかり出ている決算書や確定申告書を見て、
嬉しい気持ちになりますか？
嬉しいに決まっている！と思われるかもしれませんが、
そうでない人って意外といます。
独立前は私自身も、喜べない人たちの一員でした。
なぜなら、利益が出ていることを知ったお客様が、
「あ～もったいない、もっと節税しておけばよかった・・」
「何とか赤字にしたいんですけど」
「税金を減らすことがあなた達の仕事でしょう」
「追加で経費出します（後日、プライベートの領収書がどっさり）」
ガッカリされたり、時には厳しいお言葉を頂くこともあったからです。
そのため、この会社さん今期は黒字かあ・・
もう提案できる節税策もないし、どう納得してもらおう・・とビクビクしてしまい、
お客様の黒字を素直に喜べない自分がいました。
ここ数年はyoutubeなど、節税に関する情報発信も溢れているので、
より「節税に捉われすぎな人」が増えているように感じます。
節税じゃなくて、それ脱税や・・と思うこともしばしば。
お客様も自分も、誰も儲かっていることを喜んでいない、
今考えると最悪な状況でしたね(^-^;
独立して気持ちが変わった
独立して個人事業主となり、自分自身の確定申告書を見て、
しっかり利益を残して、お金が増えたことに喜びを感じました。
この経費はもう少し削減できそうだな、
ここはもう少しお金をかけても良かったかなとは思いましたが、
もっと節税できたのに悔しい・・とは思いませんでしたね。
法人と個人事業主では利益の考え方が違いますが、
儲かってることを喜べないって、
そもそも事業としておかしくない？と気持ちが変わりました。
節税という言葉に捉われていない人たち
先日、お客様と決算打ち合わせをしていて、
税金の見込みをお伝えし、追加の節税策を提案したところ、
「今はお金をしっかり残していきたいので、やめておきます。
税金で減った分なんて、また稼げばいいんですから」
とサラッと仰っていました。格好いいですよね。
その会社さんは従業員さんも満足して働かれていて、
売上も資金力も非常に順調です。
結果、税額控除や消費税の検討など、当たり前のことを行っただけで、
500万以上の税金が減りました。
普段から従業員さんにちゃんと還元しているからこそ、
手元のお金が減らない【良い】節税ができた事例です。
これは他のお客様にも共通することですが、
しっかり儲けて順調にお金を増やしていく方ほど、
【悪い】節税に執着しない傾向があるように思います。
独立後の今は、儲かることを純粋に喜んでくれるお客様ばかりなので、
心強いと共に、私自身も気持ちよく仕事ができ嬉しい限りです。
